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【決算分析】ホンダ(7267)2026年3月期第1四半期決算と投資判断

こんにちは。今回は、本田技研工業(ホンダ)の2026年3月期 第1四半期決算の内容をわかりやすく解説し、今後の投資判断について考察していきます。


🔍 1. 決算ハイライト(2025年4月〜6月)

項目 数値(億円) 前年同期比
売上収益 53,402 ▲1.2%
営業利益 2,441 ▲49.6%
税引前利益 2,923 ▲47.7%
親会社帰属の純利益 1,966 ▲50.2%
包括利益 -38 赤字転落
EPS(1株利益) 46.8円 ▲35円

営業利益が半減包括利益が赤字転落と、厳しい内容となりました。


📉 2. 減益の要因

  • 為替差損や関税コストの増加
  • 研究開発費の増加
  • 金融サービス事業の収益減

特に、四輪事業は営業赤字(▲296億円)と深刻な状況です。


💰 3. 財務の状況(2025年6月末)

  • 総資産:29.9兆円(前期末より▲0.9兆円)
  • 自己資本比率:39.5%(▲0.6pt)
  • 現金及び同等物:4.01兆円(▲5,100億円)

財務体質は依然として健全ですが、自己株取得(約3,600億円)が資本減少要因となっています。


📈 4. 配当・株主還元

  • 前期:年間配当 68円
  • 今期予想:年間配当 70円(増配)
  • 自己株式取得も継続的に実施

配当利回りは4.5%台で、インカム狙いの投資家には魅力があります。


📊 5. 今後の業績見通し(通期予想)

項目 通期予想(億円) 前期比
売上収益 211,000 ▲2.7%
営業利益 7,000 ▲42.3%
純利益 4,200 ▲49.8%
EPS 105.07円 ▲約100円

通期でも大幅な減益見通しとなっており、しばらくは回復に時間がかかりそうです。


🔍 6. 投資判断まとめ

評価軸 評価
短期投資 ★☆☆☆☆(弱気)
中長期保有 ★★★☆☆(中立)
配当目的 ★★★★☆(やや良好)
割安性(資産価値) ★★★★☆(良好)
成長期待 ★★★☆☆(普通)

今は“様子見”が基本。ただし、高配当+PBR0.5倍前後という割安さもあるため、長期目線で押し目買いは検討余地があります。


📌 最後に:今後の注目ポイント

  • 四輪事業の赤字からの脱却
  • 円高・原材料コスト・関税の影響
  • EVや航空モビリティ事業の進展
  • 株主還元策の継続性

引き続き注目すべき銘柄ではありますが、短期的な値動きは不安定。投資タイミングは慎重に見極めましょう。

以上、ホンダの2026年3月期第1四半期決算分析でした!