企業分析

MIRARTHホールディングス(8897) 最新決算分析|株価・配当利回り・今後の投資判断【2026年3月期第1四半期】

会社概要

MIRARTHホールディングス(旧タカラレーベンHD、証券コード:8897)は、マンションや戸建住宅の開発・販売を行う不動産企業で、再生可能エネルギー事業も手掛けています。安定配当と成長戦略を掲げていますが、不動産市況の影響を大きく受ける業態です。

2026年3月期 第1四半期決算ハイライト

  • 売上高:263.3億円(前年同期比 −32.3%)
  • 営業損益:−4,400万円(前年同期 +15.31億円)
  • 経常損益:−8.1億円(前年同期 +12億円)
  • 営業利益率:−0.2%(前年同期 +3.9%)
  • 経常利益進捗率:−6.8%(通期予想比)

主力の不動産販売が落ち込み、赤字転落という厳しい出足です。

前期(2025年3月期)業績

  • 売上高:1,965.2億円(+6.1%)
  • 営業利益:143.6億円(−7.1%)
  • 経常利益:124.2億円(−4.3%)
  • 純利益:82.07億円
  • 自己資本比率:22.3%
  • 年間配当:30円(配当性向47.9%)



株価・配当指標(2025年8月8日時点)

指標数値
株価393円
PER(予想)6.67倍
PBR(実績)0.64倍
配当利回り(予想)5.34%(年間21円)
ROE(実績)11.04%
自己資本比率22.3%

割安水準で、高配当利回りが魅力です。

投資判断ポイント

強み(ポジティブ材料)

  • PBR 0.64倍、PER 6.67倍と割安感
  • 配当利回り5%超の高水準
  • ROE 11%で収益性は比較的高い

弱み(懸念点)

  • 第1四半期で赤字転落、通期下方修正リスク
  • 不動産市況の逆風(金利上昇・建築コスト高)
  • フリーキャッシュフローがマイナス

今後の投資戦略

  • 短期:様子見。PER5倍・配当利回り6%以上になれば打診買いも検討
  • 中長期:業績底打ちや契約進捗の改善が確認できた段階で本格参入

まとめ

MIRARTHホールディングス(8897)は、高配当かつ割安な株価指標が魅力ですが、現状は業績悪化の懸念が大きく、短期ではリスクが高めです。中長期投資では、業績の底打ちを見極めた上での買いが無難でしょう。